当園の農産物

大地のめぐみの水稲
(すいとう)

大地のめぐみの水稲

大地のめぐみでは、食用の水稲と飼料用の水稲の生産を行っています。
それぞれ、用途はもちろん品種や品質要件なども異なった特徴があり、それぞれにしっかり生産者としてのこだわりを詰め込んでJAへの出荷を行っています。

そもそも水稲とは?

水稲は水をためておくことができるように調整された田んぼ「水田」で育てられることが特徴です。
水稲には水稲苗と水稲種子があり、水稲苗はお米になる前の姿、そして水稲種子は、「田んぼにあるお米」のイメージに最も近いイメージで穂をつけた状態を指しています。

食用と飼料用で品質に違いはあるのか

食用と飼料用で品質に違いはあるのか
食用と飼料用で品質に違いはあるのか

食用米水稲は、人の口に入るものであり、味わわれるものですので、高品質で安全なものが求められます。
したがって、食品安全規格に従い、品質管理が厳格に行われます。

一方、飼料用水稲は、食品としての品質基準よりも緩和された基準が適用されることがあります。主な要求は、栄養価や飼料としての適切な成分を提供することです。

しかし当園で生産している水稲はどちらも「天のつぶ」という品種のもの。
味はあのあきたこまちなど名品とされるお米のブランドと大差ないと思っています。
だからこそ、召し上がっていただく場合でも、飼育用として使用していただく場合でもどちらも高い品質を保証することが可能です。

水稲の品種「天のつぶ」について

水稲の品種「天のつぶ」について

当社では、「天のつぶ」という2011年にデビューした福島県産の品種を生産しています。
この品種は“天に向かってまっすぐ伸びて東日本大震災の復興のシンボルに”がコンセプトに作られました。

うま味や甘みがしっかりと感じられる一品で、粘りはあまりありませんが、お米らしい歯ごたえがあり、噛むたびうまみを感じ続けられる品種です。
食用も飼料用もどちらもこの品種のためより多くの皆さまに味わっていただけるだけではなく、この水稲を飼料として使用されたもののうまみも引き上げてくれます。

大地のめぐみの小菊

大地のめぐみの小菊

大地のめぐみでは、水稲と並び、片草地区の営農再開の柱として行っていることが、小ギクの栽培です。
当社は、南相馬市小高区でいち早く市場出荷向けのコギクの栽培に着手しました。

大地のめぐみで高品質の小ギクを栽培するため小ギク栽培の実績がある福島市へ足を運び、栽培技術を磨きました。
同じ福島県内でも福島市と南相馬市では気候に違いがあるため、どの品種でも栽培に成功するというわけではありませんでした。

水稲の品種「天のつぶ」について

小ギク栽培を始めたばかりの2019年には、21品種の試験栽培を行い、南相馬市の開花時期にマッチしたのはたったの3種類だけ。
それらをそれぞれ、お盆用、お彼岸用に必要とされる時期を見極め栽培を行い、10種類以上の品種の試験栽培を行い北海道から九州地方にまで、全国の市場に出荷をしました。

現在でも、この小ギク栽培は続いており、今では「JAふくしま未来の花卉部会会員」の皆さんにこの技術を伝えられる取り組みを行っています。

小菊の未来

食用と飼料用で品質に違いはあるのか
食用と飼料用で品質に違いはあるのか

現在、コギクの栽培面積は20aですが、今後は50aまで広げる計画です。
「片草地区の土地にあった品種を選定し、年間を通じて安定した収益を確保することで、後継者となる担い手を常時雇用していきたい。」と良循環を大地のめぐみが生み出すことで、片草地区、そして福島県全土をより豊かにし後継者を育てることで、日本国内での生産ラインがこれからも活発であり続ける未来を見つめて、現在も日々試行錯誤をしています。

さらに、ゆくゆくは小ギクの産地化を実現させるために、2019年7月に【JAふくしま未来南相馬花卉部会】を設立し、立ち上げメンバーのひとりである原好光は、部会長として現在でも小ギク栽培推進を行っています。

小ギクや作業・収穫の様子

大地のめぐみのブロッコリー

大地のめぐみのブロッコリー

ブロッコリーには、以下のような様々な栄養素が含まれています。

・風邪や他感染症から体を守る機能のあるビタミンC
・骨の健康や血液凝固を助ける働きのあるビタミンK
・視力の維持や皮膚・粘膜の健康サポータービタミンA
・細胞分裂と成長に必要とされ、特に妊娠中の女性に良いとされるフォレート(葉酸)
・腸の健康を促進し、便秘を防いだり食事中の満腹感を促すファイバー
・骨の健康や体内バランスをサポートするミネラル
・細胞を酸化から保護し、慢性疾患のリスクを低減させるとされる抗酸化物質

生で食べたり、蒸したり、炒めたり、サラダに加えたり、多くの料理に利用できます。

ブロッコリーの品種

ブロッコリーの品種

大地のめぐみでは、おはよう®と呼ばれる品種のブロッコリーを育てています。
あまり聞き馴染の無い品種名ではありますが、発売元である「サカタのタネ」曰く、この会社では新品種が誕生した際、正式な名前が付く前は番号で呼ばれるそう。
“おはよう”の番号は「084」という数字が含まれていたことから、社内での愛称で「おはよう」と呼ばれるようになったそうです。

当社で生産しているブロッコリーは、可食部のつぼみ部分の形状が安定しているとされています。
また、ブロッコリーの中でも高品質なブロッコリーと言われており、全国シェア率も高いことが特徴です。

大地のめぐみの大豆

ブロッコリーの品種

大地のめぐみで生産している大豆は、「里のほほえみ」という大粒でタンパク質の豊富な品種です。
従来、豆腐用に高タンパク品種である「エンレイ」が栽培されてきましたが、ダイズモザイクウイルス抵抗性が不十分であり、倒状しやすく莢(さや)が弾けやすいといったことからロスが起こることを懸念し、この地域での栽培に適しており、ダイズモザイクウイルスにも強いなどといった点で優れている「里のほほえみ」が育成されました。

タンパク質含量が大変高いことから、豆腐加工に適しているだけではなく、大粒でありながら良質なため煮豆や味噌にも利用していただけます。

大地のめぐみの小麦

※現在は生産を中止しています。

大地のめぐみの小麦
大地のめぐみの小麦

当社で栽培している小麦は福島県で奨励品種とされている「きぬあずま」。
うどんに適した品種だと言われており、このきぬあずまで作られた麺は、味はもちろん、食感が特に優れているとされています。

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